2008年09月05日


店に立っていると、様々な人がやってくる。プロレスラーだというと必ず聞いてくるのが、「やっぱり毎日練習するんですか?」「へぇ〜、どのくらいやるんですか?」等。練習するに決まってるじゃねぇか。1日おきだったらどうなんだ?2日おきだったらどうなんだ?「どのくらい?」て、練習メニュー知りたいのか?それとも時間を知りたいのか。単純に1時間、2時間という答えで納得するのか。純粋に興味を持って聞いてくる人とはきちんと会話が進んでゆくが、ヘラヘラ適当に聞いてくる人はそこから先に進まない話。たいして答えに興味無いくせに聞いてくるな!と内心イライラしながら、最近は適当に答えることにしてる。これも必ずあるのが、「プロレスラーなんですか?じゃ、いつも大怪我が絶えないでしょう?」「いや、怪我しませんよ。」「やっぱり怪我しないように加減してやってるんですか?本気でやったら死んじゃうでしょ?」「本気でやってますよ。例えば考えてみてください。“あなた、F-1レーサーなんですか!?そしたらいつもクラッシュお
こしてるんですか?て聞きます?プロレスリングも、ハンドル1mm切りそこねたら大事故につながる、ギリギリの闘いをやってるんです。手加減とかどうやってできるんですかね?そっちのが神技ですよ。嘘か本気かなんてウチの試合観ればわかりますよ。観たこと無い人に何言っても議論になりませんからね。ほら、うんこみたいなマグロしか食べたことない人に、銀座の最高級の寿司がいかに美味いかなんて説明できないでしょ?食べたことない人に“まずいんでしょ?”とか言われても議論になりませんからね。今度北千住でやりますから、ぜひ生で観にいらしてください。」「(まったく興味なさそうに)ふ〜ん、北千住のどこ?蒲生に桂スタジオってあるよね、いつもプロレスやってるよね。云々」それまで世論にまどわされ、私との会話で「あ〜、そうなんだ。なるほど。一度も自分の目で観てないのに、人が人生かけてやってることを知らずに先入観で否定してきたんだな、俺いけなかったな。」と感じてくれる人は、実際に観にきてハマってくれたり、来なくても楽しい会話
がはずむ。人を知らずにバカにし、いかに自分が人として失礼な感覚を持っていたかを気付かないまま生きている奴らが現代社会をダメにしている。試合の翌日、ボロボロの体でなんとか店に立っている時など、そんな議論に特に内心ムカつきながらも、俺はカウンター越しに今日もにっこり微笑み、「もう一杯いかがですか?」と酒をすすめる。
posted by 石川雄規 at 02:05 | 日記
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