2009年02月08日


録画しておいたテレ朝日の特番『伝説のスポーツ名勝負』を観た。1976年。私が9歳の時、TVの前で正座して観ていた。ちょうど次男のおチビの年の頃にこれを見て人生を変えられたのだと思うと、なんともすさまじい(笑)子供だった。
15歳になる長男と一緒に観た。オレはこんな小さな頃から世間にムカつき『夢は叶えるものだ。闘え、苦しめ、そして生きよ。』というアントニオ猪木の言葉のままに闘い続けてきた。猪木さんと遥かにスケールは違えど、世間と、常識と闘い続けてきたなぁ・・・。などと考えていたら、日付が変わって42歳になっていた。あの頃、40歳を越えて息子とこの映像を見るなんて想像だにしなかった。時の流れの不思議さに胸を衝かれた。
ボクシングを引退後、パーキンソン病を患ったアリ氏が、猪木さんの引退試合に訪れた際の映像が流れた。その日、東京ドームに私はいた。
思い出した・・。
そう、あの日俺はモハメド・アリと遭遇したのだ。
東京ドームのバックステージ。アリ氏がSP(特別警備)に囲まれて歩いてくる。選手、関係者、もちろんトップレスラー達も、皆、恐縮して道を開け、見送る。すると、モハメドアリが私を見て、何を思ったのか真っ直ぐ歩み寄って来られた。何が起こったのか、時間が止まったような気がした。慌てて頭を下げた私に、アリ氏は震える手を差し伸べて握手をし、そして去って行った。
何故俺だけに???
今だに不思議だが、あの時に、もうひとつの闘魂を伝授されたような気がした。それは、次の時代を闘い続けよという何か宿命のようなものを授けられた、神聖なる洗礼の儀式のように感じたのだ。
万感の思いを胸に、去りゆく“世界のアリ”の背中
を見えなくなるまで見送ったあの日であった。
posted by 石川雄規 at 01:03 | 日記
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