2009年11月26日


本日は埼玉県戸田市の美笹中学校で講演会でした。
ちょうど一年前、同校で進路指導のための講演をやった縁で、その時の校長先生から連絡があったのです。
熱い校長先生で、「ぜひもう一度!」という依頼を受けたのですが、当初私の勘違いで、校長先生が転任して、新たな別の学校でまた同じ話を、だと思い込んでいいました。地図のとおり着くと「ああっ!去年と同じ学校だ!」
「今年は、暴力を、犯罪、いじめの無い学校生活を。のテーマで。」
と校長先生。(確かに依頼文章に書いてあったような)
「ありゃ、去年と同じわけにはいかないし・・どうしようか・・」
と知らされた校長室にて、講演開始20分前(笑)
校長先生と雑談をしながら、講演の切り口をイメージする。
とにかくこの中学は“荒れて”いるらしい。
思春期に、生きる道がわからず“迷走”している子が多いようだ。
子供は、子供時代が永遠に続くような錯覚を持つ。だれもがそうだったはず。
そりゃそうだ。生まれて15年。学校にいるのが10年。大人になってからの“長さ”なんて想像だにできなくてあたりまえ。
その社会に出てからの長い長い時間をいかに有意義に生きがいを持って生きれるのか。そのために、思春期の今、自分を磨かねばならないこと。
覚悟を持って生きること。大人が背中で見せ、そして熱く語らねばならない。
醒めた大人、責任を回避し、覚悟を持たない大人が次代の彼らを道に迷わせるのだ。

照らさねばならない
道を、照らさねばならない
導かねばならない。

「絶対に後悔してほしくない 。何度でも言おう。今が大事なんだと。今、真剣に生きなければ、今、真剣に考えなければ、君たちね未来はつまらなくなってしまう。逃げてはいけない。今はわからなくても、あと数年経てば必ずわかる。その時に後悔してほしくないから、今俺はお前たちに話すのだ。ガラス割ったって、授業妨害したって、悪ぶってタバコ吸ったって、世の中1mmもかわらねぇぞ。悔しかったら、すげえ奴になって世の中に闘いを挑んでみろ。こんなちいせえ池の中でくだらねぇことやって無駄な時間をつぶすな。近い将来、社会という巨大な海に出てゆくのだ。そこで生き抜く力を、つけるのだ。」
途中から、校長先生にもステージに上がってもらい、対談形式をとってみた。新しい試みで面白かった。この形だと、生徒が校長先生の話に自然に耳を傾ける。校長先生の話も、説教くさく感じず、先生の人柄、熱さが、いつもより生徒に伝わりやすくなっているようだ。
それでも聞く態度がなっていない生徒は多々いる。
「おい!○○!いいかげんにしろ!なんだその態度は!」と校長
「文句があるのか?え?なんだい?あがってこいコラ。」と俺
「もういい!出ていきなさい!周りに迷惑だから、聞く気がないのなら出ていきなさい!」と校長
「いや、いいです、先生。(生徒に)いなさい。俺は帰らせないぞ。今、俺がおまえを帰らせて、誰がお前の目を覚ませるのだ?お前に“覚悟”を教えてやるよ。あがってこい!!早く!上がってきなさい!!!」
(椅子に座ったまま震え上がる生徒)
「いいか、俺は今“みんな”に話しているが、一人一人に1対1で話しているつもりだ。何言ってんだ、でも違うだろ、でもいい。あたりまえだ、皆考えは違う。でもな、聞いてから判断しろ。ダラダラ聞かねぇで考えること、感じることから逃げるんじゃねぇよ。人が真っ向から話してるんだ。その態度はなんだ?“みんなの中”の一人だから、一人くらい後ろ向いてしゃべっていいのか?ナメるんじゃねぇ。俺と1対1で向かい合ってそういう態度とれるのか?あっ?
必要か必要じゃねぇかは、聞いてから判断しろ。
そうやって、ハナからナメて、逃げて、逃している大切な“気づき”がいっぱいあるんだよ。覚えておけ!」


講演を終えてから校長室で、校長や教頭と談笑していると、ワル軍団はじめ20人以上の生徒が校長室になだれ込んできた。“感激”して会いにきたのだ。
服装を正し“きをつけ”をしてズラリと並ぶ生徒に、更に話をする
みんな活き活きと聞く。
俺の講演では毎回、終わってから生徒たちが多数校長室に訪ねてくるが、
今日は講演中に緊張が走るハプニングもあり、思いがけず学園ドラマのシーンみたいな、やたらに熱い展開になった講演であった。
posted by 石川雄規 at 23:47 | 日記
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