2014年04月10日


子供に向き合い続けるのは本当にエネルギーを要する。まるで暖簾にボールを投げ続けるようなもの。何度投げても跳ね返ってこない。しかし時として突然。何の前触れもなく暖簾が壁になりホールが跳ね返ってくることがある。彼らは突然気まぐれに返して"くれるのだ。


「どうせ返ってくるはずない」と思って適当に構えていると、突然返ってきたボールを取り損ねることになる。一度取り損ねると、子供はおそらく二度と返して"くれなくなる・


我々はひたすら信じ続けて投げ続けなければならない。


必ず返ってくると。


それはとてつもなく根気の要ることで、並大抵のことではない。


私などその点、最後は"意地になって"投げ続けるタイプである。


しつこさなら誰にも負けない・・・。


今日、こんなことがあった。


「集中力しろ!」「ズルするな!」「ダラダラするな!」


いつも私が言ってる言葉を年長の子が言ってる(笑)


叱るタイミングも、言い方も全く同じで思わず噴き出してしまう(笑)


今日入ったばかりの小さい子ともう一人の小さい子、二人の面倒を私が見ながら他の子たちの指導をしなければならず、たいへんだなあと思ってたところ、小さい子より少し大きい子が指導の手伝いをしてくれると言ってきた。


以前はいつも手を焼かせられた子だったけれど、今日はどうしたことか率先して練習、お手伝い。それもおちびちゃんが出来なくても根気強く何度も何度も丁寧に教えていた。まるで私が彼らにしているように。


ちびちゃんがなかなか覚えてくれなくて、ちょっと困ってる姿がかわいくて、それでも根気強く教える姿がかわいくて、思わず「えらい!!」と抱きしめてやりました。


ちなみに、彼は自分が買ってもらったばかりのお気に入りのボクシンググローブをおちびちゃんに使わせてあげる大サービスまで。


また、一方では年長の子が、「他の子たちの面倒は僕がみるから大丈夫!」


と、いつも通りのメニューをリーダーシップをとってまとめてくれている。


なんだ、今日は俺のやることないいじゃん(笑)


練習の際の細かい動きの注意点まで、私が教えているのと同じように、きちんと念を押して指揮を執っている。


そして冒頭の言葉まで。


「おまえら、ほんとにわかってんのかよ。何度も同じこといわせるなよ・・・」の半年。


やっと芽を"みせて"くれたね。


そう、芽は出ていたのです。外からみれば何も変化がない地面。でも、地面の中で芽は育っていて、ようやく"地面から姿を現した"だけのこと。


せっかく地面の中で育っているのに、変化がないからといって水をやるのをやめてしまったらどうなるのか。栄養をやるのをやめてしまったらどうなるのか。


もうすこしで姿を現す"成長"が、せっかく育っているものが枯れてしまう。


信じて水を、栄養をやり続ける。いつか必ず返ってくると信じてボールを投げ続ける。


我々が次の世代に伝えるべきことは、そういうことなのではないかと思う。


もう一つ嬉しいこと。


彼らは、後輩が上手に出来なくても、ひたすら根気よく丁寧に何度でも教える・


不器用でできなくても何度でも教える。


やる気がある限り何度でも。


ただし、集中力がなくて出来ない、ちゃんとやる気をださなないで出来ない、人の言うことをきちんと聞かない、こと関しては激しく注意、叱る。


そう、それは私が彼らにずっと教え続けてきたこと。


子供たちよ。今、ようやく胸をはって言えるよ。


お前たちは俺の自慢の生徒だ。


と言って、また明日いつもの様子に戻ってどなりちらしてたりして・・・・(笑)

posted by 石川雄規 at 13:02 | 日記
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